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榧(かや)の実 [■その他]

行きつけの居酒屋で「天然記念物のカヤの実食べる?」と
店主がカウンターに座っていた常連7名に、何やら不思議な木の実をひと粒ずつ配ってくれました。

カヤの実.jpg カヤの実2.jpg

「天然記念物の実なんて、食べていいのかしらん?」と思いながらいただいてみますと、
実は砂糖でコーティングされていて食べやすいのですが、
口に含むと丁子のような、ショウノウのような、
防腐能を持つハーブのような、癖のある香りがしました。

で、これは何かという話題になりまして、どうやら野毛にある
善養寺(ぜんようじ)というお寺にあるカヤの木の実ということがわかりました。
境内にあるカヤの大木が、昭和39年に都の天然記念物に指定されているのだそうです。
  

「榧ってどんな木?」ということになりまして、
「調べます!」と最年少の(常連の中ではね)私。

250px-Torreya_nucifera_bgiu.jpg ◆ウィキペディアより

ウィキペディアによりますと、
常緑針葉樹、裸子植物で、雌雄異株。
幹は直立し樹高は20m、周囲は3mほどに、樹冠は幅の広い円錐形になる。
成長は極めて遅いが寿命は長い。
耐陰性が強く樹林内部であまり日の当たらないところでも育つことができる。
ということがわかりました。


材木は淡黄色で光沢があり緻密で特有の芳香を放つ。
心材と辺材の区別は不明瞭で、年輪は幅が狭く波状を呈する。
材質はやや重硬で弾力があり、耐朽性・保存性が高く比較的加工しやすい。
樹脂が多く、加工品は年とともに風合いが美しく変化する。

カヤ材でもっとも知られている用途は碁盤、将棋盤、連珠盤である。

ということでございます。

更に更に、常連のひとりが、
「そういえばカヤってつったよね。あれって独特な香りがあったけど、何か関係あるのかなぁ。」と。
「でも、蚊を避ける蚊帳っていう文字だから、違うんじゃないですか?」
などと、話題は広がります。

ウィキペディアの最後に、
[本]葉や枝は燻して蚊を追い払うために使われた。
カヤの語源はこの「蚊遣り」に由来するという説がある。

と書いてありまして、どうやら因果関係はあった模様です。
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コメント 4

わだち

最初に記された味わいが、その後の展開の全てを表現されているとは。なるほどなぁと思いました。
by わだち (2010-07-04 03:59) 

むらさき

カヤの実と読んで、私はすぐに「カヤの外」を思い出してしまいましたが、これも「蚊帳」でしたね。。。。
by むらさき (2010-07-05 07:30) 

lancian

>わだちさん
 最後までしっかりお読みいただき、ありがとうございます♪
by lancian (2010-07-05 23:15) 

lancian

>むらさきさん
 人が思い浮かべるイメージって、いろいろあっておもしろいですね。
by lancian (2010-07-05 23:16) 

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