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『薬指の標本(L' Annulaire)』 [■その他]

TVのチャンネルをいたずらに動かしていたら、
『薬指の標本(L' Annulaire)』というフランス映画にあたった。

私が知っている『薬指の標本』は作家小川洋子の作品だけど・・・、
と思いながら見ていると、やはり原作は小川氏のそれだと思われた。


「博士の愛した数式」の著者といえば、思い当たる人も多いのでは?
小川氏は好きな作家のひとり。
『薬指の標本』を読んだときには、
大人のファンタジーというか、切ないというか・・・、
なんとも不思議な感想を持った記憶がある。

映像はどのシーンをとっても美しかった。
非現実的な世界を、美しく、しかし原作に比較的忠実に表現していて
(原作にはないシーンや設定が付け加えられていたけど)、
原作そのものが、読む人によっていかようにも解釈できるようなものだから、
映画も、もしかするともやっとした、すっきりしないまま終わってしまうかもしれない。

「L' ANNULAIRE(原作名)」は、2005年に、小川洋子の同名小説を
フランスの女性監督ディアーヌ・ベルトランが映画化したもの。

この世界観は、フランス映画ゆえのものか。
フランス語の響きと映像が、みごとみマッチして、
ミステリアス感を高めてもいる。
思わず映像に魅入ってしまった。

http://www.kusuriyubi-movie.com/


薬指の標本 (新潮文庫)

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  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 文庫



博士の愛した数式 (新潮文庫)

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  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/11/26
  • メディア: 文庫



猫を抱いて象と泳ぐ

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