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『東京都食薬eマガジン』 [■その他]

 消費者庁が、花王の食用油「エコナ」について、
「特定保健用食品(特保)の表示許可の取り消しを検討する再審査の手続きに入る」と発表した途端、
花王は、特保表示許可を取り下げる失効届を保健所に提出したようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091008-00000660-san-bus_all

 「エコナ」って、特保認証マークつき食品のはしりのように記憶していますが、
こんなに騒がれることになる商品に、どうして許可が下りたのでしょう。

そもそも「特保認証」は、
「体脂肪がつきにくい」「お腹の調子を整える」「虫歯の原因になりにくい」など、
特定の保健の用途の表示を厚生労働大臣が許可した食品のマーク。
薬でもなく、医薬部外品でもない、あくまで「食品」でありながら、
健康への効果が立証されたもの。

そのデータを得るために、膨大な年月とお金も費やしているはずなのに。

メーカー目線なのですが、エコナという商品が回収されるということは、
発売元の花王の損失だけにとどまらず、
小売業者、容器メーカー、エコナを使用した他の食品メーカーと、
経済的な打撃を受ける関連企業も多いことだと思います。
量販品だからこそ、リスクも大きいはず。


ところで、東京都福祉保健局が毎月第2、第4金曜日の月2回発行している
「東京都食薬eマガジン」というものがあります。

東京都の食品衛生と薬事衛生を所管する部署のホームページに
対象期間内に掲載された主要な情報が知らされると同時に、
時節の話題や都の事業などについて触れられているメールマガジンです。

最新は、2009年9月25日発行のNo.135号なのですが、
花王が自主回収を発表した直後にもかかわらず、その件に関しては特に記載がありませんでした。
 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/joho/soshiki/anzen/anzen/index.html

 結局、自主回収発表の時点では、何も法的に違反しているわけではなく、
あくまで自主的な回収だったということが理由なのでしょう。

 そして今回も、特保表示許可が取り消される前に、自ら許可を取り下げる。
企業としては、そこそこ懸命な判断なのでしょうが、こんなことで企業イメージを落とし、
かつ膨大な経済的損失が発生する前に、なぜ?という疑問がやはり残ってしまいます。


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